鏡で自分の口元を見て、「ほうれい線が目立つなあ」、「口角が下がってる!」とガッカリしたことはありませんか?
口元がたるんで、口角から下あごにシワがのびていたり、顔の輪郭がたるむのは、知らず知らずに進んで老け顔をつくります。
今回は、その原因と対策法をご紹介します。
口元のたるみは口輪筋(こうりんきん)の衰えが原因
顔には細かな筋肉が数十種類あります。
表情を作り出すほか、飲んだり食べたり、呼吸をしたり、どれも生命維持活動に使われる大事な筋肉です。
その内、顔の前面についている筋肉を「表情筋」といいます。
そして表情筋の中で口元にある筋肉が「口輪筋(こうりんきん)」です。
口輪筋は、食べる・話す・呼吸をする上で大切な筋肉で、唇を囲むようにドーナツ状となっていて、放射線状に多くの表情筋とつながっています。
そのため、口輪筋が衰えてきて緩んでくると、他の筋肉も緩んでしまい、顔全体が衰えやすくたるんできてしまうのです。
また口元に影響する他の筋肉は、頬を上げる時に使われる「大頬骨筋(だいきょうこつきん)」、口角を外側に引く時に使われる「頬筋(きょうきん)」などが、口元の動きとハリを支えています。
口元がたるんでしまう原因とは?
口元のたるみは、さまざまな原因が重なりあって起こります。その中で、気になる3つをご紹介します。
1.加齢
誰にでも起こってしまうのが加齢による変化です。
人は、30代後半頃から、皮膚にあるコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸など、弾力を保つための成分が減少してしまい、徐々にシワやたるみなどが目立ちはじめます。
2.乾燥や紫外線
肌は潤いが不足するとハリや弾力が失われてきます。
乾燥や紫外線は、たるみの大敵です。
紫外線の波長の長いUV-Aは真皮にまで達してコラーゲンとエラスチンの生成を弱めてしまうため、肌のたるみにつながります。
3.顔の運動不足
顔の運動不足もたるみの原因の一つです。
体の筋肉はもちろんですが、顔の筋肉も使わなければ衰えていき、たるんでしまいます。
コロナの影響で、マスクをする機会が多く、人と話す時にもあまり大声を出さないように、顔の表情をあまり出さずに口元だけで話すことが多くなっていますね。
人によっては、顔の筋肉をほとんど動かさずに1日が終わってしまうこともあるでしょう。
口が半開きになりやすい人などは、口元の筋肉が衰えている可能性があるので、要注意です!
口元のたるみ解消方法は?
加齢によって皮膚は衰えていきますが、体同様に、年齢に関係なく運動をすることで顔の筋肉は鍛えることが出来ます。
年齢のせいにせず、顔の筋肉の運動不足を解消して、口元のたるみを改善していきましょう!
口輪筋のマッサージと、鍛えるトレーニングをご紹介します。
1.口輪筋のコリをほぐすマッサージ方法
動かないと体が硬くなってしまうように、口輪筋も動かさないと硬くこわばってしまいます。
まずは、動きにくくなっている口輪筋のコリをほぐしましょう。
歯を強くかむとぼこっと膨らむ場所を、咬筋と呼びます。手のひらを咬筋に当て、ゆっくり5秒ほどかけて円を描くように回します。これを3回、やさしくコリをほぐしていきましょう。
2.「あ」と「お」の口を作る基本のストレッチ
簡単で、毎日の習慣に取り入れやすいのが「あ・お」の口を作る基本のストレッチです。
① 「あ」の口を作る
縦に口を開けて「あ」の口を作ります。目尻と唇周辺の筋肉が縦に引っ張り合っていることを意識しましょう。
② 「お」の口を作る
「あ」の口のまま、唇を前に出して、息を吐きながら「お」の口を作ります。唇を前に突き出すと頬が横へ引っ張られるのが感じられます。
これを1セットで10回行いましょう。テレビやスマホを見ながら、お風呂に入っている時等、いつでも簡単に出来ますので、おススメです。
ただし、乾燥した状態でストレッチをすることはしわの原因となりますので、ストレッチ前に保湿を忘れないようにして下さい。
笑顔を心掛ける
歳を重ねても口元がたるむことなく口角が上がっている人は、笑顔の多い人です。
心と体はつながっていますので、表情筋のストレッチをすることで気持ちまで明るくなることも。
鏡や画面に自分の顔を映し口角をあげてみたり、マスクの下でこっそり筋トレをしたり、ぜひ表情筋を動かすこと、笑顔を作ることを習慣にしてみてくださいね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
体同様に、顔の筋肉も使わなければ衰えてきます。
意識的に筋肉を鍛えて、たるみを防ぎましょう。
それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。