実は、首こりになる原因は、スマホやパソコンを長時間見続けたり、運動不足による、筋肉の緊張ばかりではないんです。
中には、病気が原因で首こりになることも考えられます。
病気が原因だと、マッサージや運動で筋肉をほぐしたとしても、首こりは治りません。
この記事では、病気が原因の首こりについてご紹介していきます。
心筋梗塞の予兆かも!
慢性的な首こりの症状で、頭痛やめまい、吐き気等が起こりやすいですが、中にはそれらの症状に加えて、全身の体調がひどく悪く、病院に行ってみたら、心筋梗塞だと診断されたケースもあります。
心筋梗塞
心筋梗塞とは、酸素と栄養分を運ぶ冠動脈【かんどうみゃく】が詰まって塞がり、血液が流れなくなり、心筋(心臓を動かしている筋肉)が死んでしまう命に関わるこわい病気です。
「今日は首こりや肩こりがひどいなあ」と思いながら仕事をしていて、全く治らず、それどころか益々体調が悪くなり、病院に行ってみたら、心筋梗塞と診断され、緊急手術となったケースもあります。
心筋梗塞の症状として最も特徴的なのは、脂汗が出るほどの激しい胸の痛みと言われています。
「痛み」というよりも、胸が締め付けられるような圧迫感、焼けつくような感じ、と表現する人もいます。
しかし、胸の痛みや圧迫感は感じられず、首こりや肩こり、あごや歯、みぞおち、背中、腕の痛みという症状が出ることもあります。
男性では冷や汗が、女性では吐き気、嘔吐、呼吸困難感が一緒に出現することが多いとされています。
首こりだけでなく、明らかに体調がおかしい時には無理せず、早めに病院に行き、診断してもらいましょう。
怖い!「がん」の可能性も
慢性的な首こりだと思っていたらがんだった
慢性的な首こりで、マッサージや、運動、グッズを使って解消しようとしても何カ月経っても治らない。
それどころか、益々ひどくなり、頭痛やめまいがひどい。
最悪の場合、がんである可能性もあります。
首こりの症状が出るがんは様々あります。
- 甲状腺がん
- 肺がん
- 咽頭がん
等では、特に首こりの症状が現れやすいようです。
色々試しても、どうしても首こりが治らない。首だけでなく肩や背中がずっと痛い。
そんな方はぜひ一度お医者さんに相談して、精密検査を受けた方がいいかもしれません。
関節リウマチの可能性も
女性がかかりやすい関節リウマチ
関節リウマチは、特に30歳代~50歳代の女性がかかりやすい病気です。
日本のリウマチ患者数は、70万人とも100万人とも言われ、毎年約1万5000人が発症しているそうです。
全人口からみた割合は0.5~1.0%で、この割合は海外でもほぼ同じとされており、日本人だから特に多いというわけではありません。
年齢別にみると、30~50歳代で発症した人が多く、男女比では人口1000人あたり女性5.4人、男性1.1人と、女性がかかりやすく、30~50歳代で多く発症します。
首こりがひどく全く治らないため、病院に行き、様々な検査を受けてみたら、関節リウマチと診断された人もいるそうです。
内臓の疲れが首こりの原因になることも
意外かもしれませんが、実は首こりは、内臓の疲れが原因のことも考えられます。
首には色々な神経が通っていて、脳から体へ大切な情報を伝えていきます。
その神経の一つに「迷走神経」という神経があります。
迷走神経とは
迷走神経とは、脳と末梢器官との情報伝達を行うための神経の一つで、体内で多数枝分かれして複雑な経路をとり、胸腔内から腹腔内にまで広く分布しています。
その複雑に広く分布している様から「迷走」と名付けられているそうです。
迷走神経は脳から内臓(胃、小腸、大腸や心臓、血管など)まで伸びる長い神経で、身体を落ち着かせ内臓の動きを良くする働きを持っています。
内臓が疲れてくると、迷走神経の動きも悪く、全身の血行も悪くなっていき、首こりや肩こりの原因になるともいわれています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
自分で色々と首こり解消法を試しても、ひどい首こりが治らないと悩んでいる方は、病気を疑った方がいいかもしれません。
放っておくとひどくなるばかりで、日常生活に支障が出て、最悪の場合、命に関わる恐れがあります。
そんな方は、少しでも早く病院で診てもらった方がいいと思います。
それでは、最後までお読みいただき、ありがとうございました。